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7セグメントLEDを2個以上使う回路-3。

前回は7セグメント表示器のカソード側の問題点を考えましたが、

今回は、7セグメント表示器のアノード側の問題点を考えます。

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上の回路で、7セグメント表示器のアノード側の問題を考えます。

7セグメント表示器を2個同時(7mA✖2=14mA)くらいなら問題はありませんが、3個同時(7mA✖3=21mA)に点灯させると、PICの出力ピンの電流制限に近くなり、PORTBの電流制限200mA(21mA✖8=168mA)の方も余裕がありませんし、4個以上となると定格を超えてしまいます。

これを、解決する方法が、ダイナミック(間欠、動的なという意味)点灯方式です、今まで7セグメント表示器を点灯させてきた点灯方式をスタティック(連続、静的なという意味)点灯方式と言います。

下の動画を見てください。

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上の動画では、2つのLEDを交互に点灯させています、最初は0.5秒ごとですが、だんだん短くしていくと、 最後には2つ同時に点灯しているように見えるようになります。 これは、人間の目には残像現象(光が消えても光っている感覚がごく短い時間残る)があるので、点灯間隔が短くなると、連続して点灯しているように見えるのです。 私の目で実験したところ、20ミリ秒間隔では、ちらつきを感じ、15ミリ秒間隔では、連続点灯に見えましたが、私は高齢者なので、目の機能が低下しているものと思われますので、10ミリ秒間隔、大事を取って5ミリ秒間隔なら確実に連続点灯に見えるものと思います。

上の回路で、PORTBで、セグメントを制御し、7セグメント表示器のカソード側を繋いだ出力ピンを5ミリ秒間隔で交互に制御すれは、7セグメント表示器は一度に1個しか点灯していないので、PORTBの出力ピンには、7セグメント表示器の1セグメント分の電流しか流れず、しかも2個とも点灯しているように見えるのです。

これを応用すれば、3個4個と同時に点灯させることができます、しかし、7セグメント表示器が多くなると点灯時間を短くしなければならない(消灯してから5ミリ秒後には再点灯しないと、ちらつきを感じるようになる)のでセグメントの光量が減り表示が暗くなる、これは、セグメントの電流を増やして(7セグメント表示器の電流制限抵抗を変更して対応)補う。

以上の方法を使うと問題は解決しますが、上の動作を制御するプログラムを組まねばなりません。

今回は、ここまでです、次回は、ダイナミック点灯方式で、上の回路を動作させるプログラムを作ります。