7セグメントLEDを2個以上使う回路-1。
今回から、7セグメントLEDを2個以上使う回路を考えます。
まず、7セグメントLED表示器を2個使うために、2個の7セグメント表示器をポートAとBに下のように接続する回路を考えました。
上の回路では、上の7セグメントLED表示器のDPはPICの端子が不足するので点灯させることは出来ませんが、数字を2個表示する事は出来ます、プログラムも前回のものを少し発展させれば組むことができるでしょうが、DPが使えないのは、完全とは言えません。
また、7セグメントLED表示器を3個あるいは4個表示するには、このやり方では達成できません。
この問題を解決する方法が、2通りあります。
その1. 今回使っているPICはピンが18本あり、出力に使えるピンは15本ですが、出力に使えるピンをもっと多く持っているPICを使うという方法です、それには、目的にあったPICを入手し、構造を理解し、それに見合うプログラムを組む必要があります。
その2.PICと7セグメントLED表示器の接続方法を工夫し、それに対応するプログラムを組むという方法です。
今回は、今使っているPIC16F627Aを変更したくないので、その2.の方法を使います、そして、それを下の回路図に書きました。
上の回路は、2つの7セグメントLED表示器のアノード側の端子の同じ記号の端子をPICの同じピンに抵抗を通して接続されています、また、グランドに落とされていたカソード側の端子は、PICの出力端子に、別々に接続されています。
下の図は、マトリックス点灯回路です、これを、PICで制御するようにしたのが、その次の回路です。
この接続にすると、出力ピンはまだ余っており、7セグメント表示器を4つ5つと増やせそうですが、問題も出てきます。
上の回路で、7セグメント表示器のカソード側には、最大時には8✖7mA=56mAの電流がながれるので、1ピンの最大電流25mAを超えていますから、対策が必要です。
さらに、3つの7セグメント表示器の同じセグメントを点灯させると、最大時には3✖7mA=21mAの電流がながれるので、1ピンの最大電流は25mAなので余裕がありませんし、PORTBにには、8ピン✖21mA=168mAが流れ、こちらもPORTに流せる電流200mAまで余裕がありませんので対策が必要です。
今回は、ここまで、上記の対策は、次回とします。